2007年07月16日

感涙しました

今日は、午後からコミュニケーションスキルの講座を開催しました。
参加された方々は、職種も地域もバラバラです。
ただ、皆さん共通点がひとつだけありました。
それは「どうすればもっとお客様に喜んでもらえるか?」「満足な情報を提供できるか」ということです。
文字にしてしまえば、当たり前のことなのです。

きっと、仕事を前向きに取り組んでおられる方なら全員日々実践されておられることなのです。

でも、相手の立場に立って考えると本当にそうなのか?と問われるとどうでしょう?

誰でもが仕事をするためには誰かとコミュニケーションしなければなりません。
今日の参加者の方が言われていたのですが、「商品やサービスや設備も大切だけど・・人の満足は人でしか作れない」
用件を伝えるだけのコミニュケーションなら、それほど悩まないのかもしれませんが、セラピーや医療、また提案などの相手の方々の思いを考えなければならない仕事にとって、コミュニケーションはただの「記号」のやり取りではありません。

講義の中で参加者の方々に「3分間スピーチ」の課題を設定しました。
講義途中で10分間だけ休憩をとって、即発表というちょっと厳しい設定なのです。
テーマは「私が仕事を通して伝えたいこと」

ブログをご覧の方は、一度10分間数えた後に、人前で話す姿を想像していただければ幸いです。
課題を出しながら・・・私は無理かもと思ってましたワーイ

10人おられれば6人までがお話できないだろうと思ってましたが、参加者の方全員がクリアされました。
本当にビックリしました。
多分、このとこは、偶然でなく日頃から仕事のことを考えられているからなのだと私は思います。

その中で、訪問看護士をされている方がいて、実は3分間スピーチを聞きながら感涙泣きしてしまいうくらい聞き入ってしまいました。

お話の要約はこうです。
訪問看護士をされているAさんは、若い頃から話下手。
人と話をするのが苦手なので、手術室の勤務(本人によれば「話さなくていいから・・?」だそうですが・・・)を希望されていたくらいでした。
ところが、訪問看護士を始められて、訪問先の患者さんに何が必要なのか?を思われるようになった。
特に最近は、重病の方でも在宅での治療を望まれることが多くなり、治療面でも精神面でも多くのサポートが必要になってきているそうです。

途中こう質問されました。
「あなたはもし最期を迎えるとしたら・・・病院がいいですか?自宅がいいですか?」

参加者の多くが「自宅」を選びました。

Aさんはうなずかれて「それだけ訪問医療が重要になってきたのです」と教えて頂きました。
今迄、自分の最期など考えていなかったのですが、Aさんは毎日の仕事の中で、在宅で医療を受ける重要性やそのためのハード・ソフトの両面からのサポートが必要なのだと訴えられました。

患者さんの気持ちを考えて、何が出来るのか?それは治療なのか?精神的なサポートなのか?

その時に、話下手だと思われていたAさんがもっと患者の方や家族の方の話を聞きたいと考えられてこのコミュニケーションセミナーに参加された・・・とのことでした。

このスピーチを聞き終わって感涙してしまったのは、問題の深刻さや意義もさることながら、「あ!こんな看護士さんがいるんだ」という素直な嬉しさににも似た気持ちのように思います。

人は仕事を通じて沢山の人に出会いますが、沢山の人に出会う仕事だからこそ、思いを込めて、相手や自分の気持ちを「やりとり」する大切さを思います。

今日は、参加者の方々に教えられた一日でした。
皆さん本当にありがとうございました。




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